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熊本大、留学生に観光ガイドをしてもらう地域国際化支援活動を開始

 熊本大学は中国や韓国から熊本県内に来ている留学生を観光ボランティアにし、母国の観光客をガイドしてもらう地域の国際化支援活動を始めた。県内14大学などを束ねる「高等教育コンソーシアム熊本」や「熊本留学生交流推進会議」を活用し、留学生・母国と熊本地域・大学のメリットを引き出す。大学間の留学生同士の交流も図り、観光客だけでなく留学生の増加も、併せて狙っていく。

 九州にはアジア諸国の観光客が多く訪れるが、福岡県を除くと中国語や韓国語を話せるボランティアガイドはごくわずかという。一方で韓国人などは温泉が好きで、九州観光のリピーターになる可能性が高い。そのため、熊本県内の温泉の効能解説や、熊本城など歴史を絡めたツアーなどをガイドできる留学生を、育成することにした。

 基盤となる二つの団体のトップに、熊本大学の谷口功学長が就いたのを機に本格化。熊本留学生交流推進会議はすでに、熊本城の歴史や、武者返しなど独特の構造を持った石垣などで、留学生向けの観光ボランティアガイド養成講座を実施した。就労ビザの関係で学生はボランティアとなるが、観光客は母国で社会的立場が高いケースも多く、留学生のネットワーク構築でプラスにもなるとみている。

 熊本大の留学生数は今春の新入生150人を含めて約400人。1年前と比べて4割増で、県内留学生の半分強を占めている。5年程度で留学生を熊本大は1000人、県内では2000人にすることを計画している。


【2010年7月27日 日刊工業新聞社】