HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

愛知県陶器瓦工業組合、「三州瓦」で中国進出

 【名古屋】愛知県陶器瓦工業組合(愛知県高浜市、杉浦勝典理事長、0566‐52‐1200)は、組合員の中国展開を支援する。8月に中国・上海市の建材展示会に出展し「三州瓦」をアピールするほか、組合員と現地の建材流通業者との情報交換会を開いて、ビジネスの足がかりをつくる。新築住宅着工数の激減による国内の瓦需要の低迷を補うため、新たに中国市場を開拓する。

 展示会では太陽光発電設備対応瓦や高反射率瓦など環境性能が高い瓦を戦略商品として展示。また三州瓦の特性を紹介し知名度向上を図る。組合員16社が同行し、販路開拓のため建材流通業者と情報交換会を行うほか、現地の住宅事情を視察し商品開発に反映させる。

 組合では現在、展示会に向けて三州瓦の特性や商品群が分かる英語と中国語を併記したパンフレットを作成している。発行部数は3000部。こうした取り組みは経済産業省中小企業庁の「JAPANブランド育成支援事業」を活用して実施する。

 愛知県西三河地方で製造される粘土瓦は「三州瓦」と呼ばれ、全国の粘土瓦の約6割のシェアを占める。しかし2007年以降は新築住宅着工数が減少しており、需要が低迷。さらにスレートや金属などほかの屋根材との競争も激化しており、厳しい状況が続いている。

 現在組合員の海外向け販売量は全体の2%にすぎず、その大半は台湾という。このため新たに建築需要が旺盛な中国市場を開拓し、業績向上につなげたい意向だ。さらに今後はベトナムなど他の東南アジア諸国の市場開拓も視野に入れる。


【2010年7月6日 日刊工業新聞社】