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町田会議所など、中小の農業分野進出支援へメロン水耕栽培を実証

 【立川】町田商工会議所と多摩高度化事業協同組合(まちだテクノパーク、東京都町田市、鍵谷敏博理事長、042-798-7531)は、中小製造業の農業関連分野への進出を後押しするため、メロンを水耕で栽培する実証実験を始めた。約500平方メートルの温室にメロン9株を作付けし、生育に必要な液肥や水温などの管理を自動化する栽培システムを考案する。自動化に必要な技術や装置について商機を探るとともに、流通の段階でも新事業創出の可能性を検討する。

 町田商工会議所は工業部会が今回の実験を主導するが、商業・観光振興との相乗効果も見込んでおり、収穫したメロンを地域ブランドとして売り出すことや観光農園開設の青写真を描く。研究開発型の中小約20社が加盟するまちだテクノパークは、農業関連分野への参入意欲を持つ企業が多い。また会員が所有する流体制御の技術や省力化装置の設計ノウハウなどが栽培システムに生かせるとみている。

 温室は地元農家から賃借し、土を使わない栽培法「ハイポニカ」でマスクメロンを生産する。栽培については専門家の指導を受け、1株から通常栽培の約60倍となる60個程度の収量を目指す。

 自動化システムの考案では、液肥の濃度や水温の情報などを集める。葉の育成状況は映像で記録する。また溶存酸素の量や根の発育が増す水流のデータなども取得。データの収集や監視は遠隔地からも可能にした。

 2年目以降は作付けを増やし、量産に必要な機材やデータ取得の方法を調査。また無人店舗での販売といった流通段階でのニーズを探り、マスクメロン自動販売機といった新製品開発の可能性を見極めていく。


【2010年6月18日 日刊工業新聞社】