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香川県、廃棄うどんからエタノール生成

 【高松】香川県は廃棄うどんを原料としたバイオエタノールの生成に乗り出す。産業技術総合研究所四国センターのノウハウを活用するとともに、県内中小企業が生産プラントを開発、実証試験に参画する。香川県内の3者間による産学官連携で、でんぷんを多く含みエタノールの原料として利用しやすいうどんの有効活用を目指す。冷凍うどん製造メーカー1社あたりで年間2000万円程度かかる廃棄うどんの処理費用の削減にもつなげる。

 讃岐うどんで有名な香川県だが、冷凍うどんの量産時に発生する廃棄うどんへの対策が課題となっている。共同研究の役割分担では、産総研四国センターが発酵効率を高めたうどん酵母の開発を担当。香川県産業技術センター食品研究所はうどん酵母の培養状況を分析し、エタノールの最適生産条件を確立する。

 産業機械製造などを手がけるちよだ製作所(高松市)は両者から受けた基礎データを基に、高効率でエタノールを生産できるプラントを開発する。同社は食品廃棄物をメタン発酵し肥料化させるなどの実績を持つ。木質バイオマスに比べると、廃棄うどんからのエタノール生成は「原料のうどんを燃焼しないので、二酸化炭素(CO2)排出抑制にもつながる」(松原保仁香川県産業技術センター食品研究所主任研究員)メリットもある。

 香川県は3月に、モノづくり基盤技術産業と食品産業の2分野に特化した「かがわ次世代ものづくり産業振興プラン」を策定した。10―14年度までの5カ年で戦略的な産業振興を進める計画。


【2010年6月11日 日刊工業新聞社】