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堺市、地場産業の活性化へ自転車の貸し出し事業を開始

 【南大阪】堺市は地場産業である自転車産業の活性化などを目指し、5月からコミュニティーサイクル事業を開始する。同事業は市内の複数の場所で自転車の貸し出し、返却ができるサービスで、環境保護の観点などから全国の自治体で導入が進んでいる。他自治体の事例では海外産の安価な自転車を使う例も多いが、堺市は部品まで"国産"にこだわった高級自転車を使用。利用者に堺産自転車の良さをアピールすることで、地場産業の活性化も目指す。

 コミュニティーサイクルには武田自転車(堺市堺区)製の24インチの軽快車410台と、電動アシスト自転車40台を使用。武田自転車の軽快車は、フレームが敷島自転車(堺市堺区)製、ハブダイナモがシマノ製、ライトがキャットアイ(大阪市東住吉区)製と、高品質な国産部品にこだわり、設計も多数の工夫をこらしている。

 自転車の貸し出し、返却場所となる「サイクルポート」は、南海本線堺駅など堺市中心部の4カ所に設置。利用者登録、自転車管理にはICタグを使用し、効率的な運用を図る。利用料金は一回数百円単位になる見通し。観光客などを対象にした一時貸しのほか、通勤利用客などを対象にした月ぎめ貸しも行う。

 自転車は堺市の地場産業だが、近年は安価な中国製品の流入もあり、苦しい状況が続いている。武田自転車の武田正社長は「コミュニティーサイクルの軽快車には、暗くなると自動点灯するライトや、サドル盗難防止ストラップなどの工夫が多数盛り込んである。乗ってみて国産自転車の良さを知ってほしい」としている。


【2010年3月15日 日刊工業新聞社】