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丸信金属工業、来春アルミ製文具発売−足利の伝統文化を商品に

 【宇都宮】丸信金属工業(栃木県足利市、小和田侑社長、0284-71-1639)は足利の地場産業であるアルミ加工で培ったノウハウと、史跡「足利学校」の仮名文字や絹織物「足利銘仙」など足利の伝統文化のデザインを組み合わせたアルミ製のステーショナリーを商品化する。硬くて壊れにくいアルミの素材性と地元の歴史・文化を組み合わせて高級感を持たせ、既存品と差別化する。2011年春に発売する計画で、30代のビジネスパーソンをターゲットとし、価格は3000―5000円を検討している。

 足利銘仙は昭和初期にモダンなデザインで一斉を風靡(ふうび)した足利の伝統銘柄。一方、日本最古の学校とされる足利学校は、国宝である「礼記正義」「周易注疏」など儒学に関連した貴重な当時の書籍を保存している。

 同社はこれらを「歴史コンテンツ」として、アルミ製の名刺入れやファインダーなどのデザインに取り入れる。アルミ板の加工や傷をつきにくくする表面処理など独自ノウハウを活用。足利の地域資源を活用した独自製品の投入で市場を開拓し、観光客への販売や県外のセレクトショップなどへの直販も検討する。

 アルミ製品は建材やケトルなど家庭用品を中心に広く普及しており、足利市では最盛期に36社が手がけていたという。だが、中国製品との価格競争や建築着工数低迷の影響で、現在は6社にまで減少した。小和田社長は「アルミを使った新規分野とし、事業の柱にしていきたい」と強調する。

 同事業は経済産業省の「地域産業資源活用事業計画」の認定を受けた。アルミ製品としての認定は全国初になるという。


【2010年3月10日 日刊工業新聞社】