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栃木県酒造組合、「下野杜氏」育成に成果−4年で13人

 栃木県酒造組合(島田嘉内会長)が、県内の酒造りを支えるために始めた地元杜氏(とうじ)「下野杜氏」の育成で成果を挙げている。酒造りの責任者としての技能に加え、県内の日本酒に精通し、情報発信できることが認定の条件。これまでの4年間に13人の下野杜氏が誕生。この取り組みなどが評価され、栃木県の「とちぎ産業活力大賞」特別賞に選ばれた。島田会長は「日本の文化である酒造りを守っていきたい」と杜氏育成に期待する。

 杜氏は酒造り職人のリーダー。栃木県では酒造りの多くを、新潟県の「越後杜氏」や岩手県の「南部杜氏」に託していたが、高齢化などで杜氏が減少。地元杜氏の育成を始めた。勉強会、実技試験、きき酒試験など3段階のカリキュラムで育成。最終的には酒造技能士1級を目指す。

 焼酎、発泡酒などに押され、日本酒の消費量は減少傾向が続いているが、島田会長は「栃木の水。栃木の米。そして栃木の杜氏という、こだわりの酒造りの評価は上がってきた」と差別化のメリットを強調する。(宇都宮)


【2010年3月2日 日刊工業新聞社】