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ズームアップ/HIS、ハウステンボス再建

 「2年後の営業黒字を目指す」。大型リゾート施設、ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)への支援を決めたエイチ・アイ・エス(HIS)の沢田秀雄会長は再生に自信を見せた。HTBを3月末に100%減資し、HISが20億円、九州電力など福岡の大手企業4社が10億円を出資して再出発する。一部無料化など今までにない構想で再生させる計画だ。

 「西の果てで世界の人を集められるかの壮大な実験」(沢田会長)と強調。200店舗からなる東洋一のアウトレットモールを開設する青写真もある。実現すればピーク時の380万人を大幅に上回る年500万人の来場者が可能だという。重要視するのはアジアからの観光客。旅行業との相乗効果を見込んでいる。

 ただ外国人観光客の誘致はこれまでも行ってきた。しかし景気低迷の影響で外国人観光客は激減し、2009年度の入場者は約130万人まで落ち込む見通し。景気の波をはね返すだけの訴求力のあるコンセプトを打ち出せるのか疑問が残る。

 またホテルやテーマパーク運営にあたり、ノウハウ不足を指摘する声もある。沢田会長は「それぞれのプロと手を組む。他社からの出資受け入れもある」と全方位での再生を目指す考え。一時的な延命措置ともとれる今回の決定だが、巨大テーマパークは何とか春を迎えられそうだ。(長崎)


【2010年2月15日 日刊工業新聞社】