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自転車用品カジュアルに−脱"レース仕様"デザイン

 自転車ブームが広がり、街中で高級自転車を楽しむ人が増えている。交通事故を避け、けがを防ぐには後部照明灯やヘルメット装着が望ましいが、装着している人は少ない。価格の高さに加え、「既存の自転車用品はレース用など派手なデザインが多く、普段着には合わせづらい」(30代会社員)のも背景だ。関西に多い自転車関連メーカーは、新たな一般ユーザーの好みに合わせた"普段着感覚"の新商品で活路を開こうとしている。(南大阪・鳥羽田継之)

【落ち着いた色味】

 自転車用ヘルメットを製造するオージーケーカブト(大阪府東大阪市)は"普段着ヘルメット"をコンセプトにした「マキシティ」を、2010年3月にも発売する。同社従来品はレース仕様の製品がほとんどで、派手なデザインと色遣いが特徴だった。これに対しマキシティは白、黒、灰色など落ち着いた色調とデザインで「カジュアルな服にも合わせやすいよう開発した」(開発部の阿久津丈氏)。価格も8820円と、従来品に比べ安めに設定している。

【黒・銀だけでなく】

 自転車用スピードメーターやライトなどを製造するキャットアイ(大阪市東住吉区)は、柔らかなデザイン、色調が特徴の自転車用ライト「LOOP」と「ORBIT」を発売した。ゴムで自転車に取り付けるのがLOOPで、スポークに取り付けるのがORBIT。どちらも照明本体を押すと内部の発光ダイオード(LED)照明が点灯し、全体が柔らかく発光する。照明の色は白、緑、青、赤の4色、価格は1554円。

 お披露目となった展示会では、LOOPをクリスマスツリーのように陳列、会場の注目を集めた。津山晃一社長は「従来のライトは男性ユーザーを指向しており、色も黒や銀色がほとんどだった。女性や子供でも使いやすいよう本体は白色にし、自転車への取り付けやすさも心がけた」と開発コンセプトを語る。初年度4万個の販売を目指す。

 排気ガス削減など環境対策や、健康ブームの追い風もあって、自転車の売り上げは伸びている。女性や初心者を取り込んだ関西中小の新たな動きは成長が続く自転車市場の伸びをさらに後押ししそうだ。


【2009年12月24日 日刊工業新聞社】