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京都府、技術伝承の場創出−伝統産業支援事業を開始

 【京都】京都府は伝統産業に携わる若手職人の技術レベル向上と産業活性化を狙い、「京の伝統産業 未来を担う人づくり推進事業」を始めた。伝統技術は実際の制作作業を通じて伝承するが、産業の衰退で仕事が減り、若手育成の機会が失われている。優れた技術を持ち、府が表彰した「京の名工」などによる若手職人指導を前提に伝統工芸品の制作を依頼するほか、歴史的文化遺産の修理修復に補助金を出して、技術伝承の場を創出。依頼品は同産業のPRに使う。事業費は1億1000万円。

 このほど、伝統工芸品の産地組合へ「京の四季」をテーマに4点を1セットにして作品の募集を行った。対象は西陣織工業組合(京都市上京区)や京友禅協同組合連合会(同)、京焼・清水焼の京都陶磁器協同組合連合会(同東山区)など、30以上の団体。すでに複数の団体から応募があり、選定を進めて11月中に決定する方針。選定した後、速やかに発注して、納期は2010年3月ごろを想定。作品を用いて、京都の伝統産業をアピールする展示会を開く。3月中に第1回を開催して、首都圏など府内外で開く。

 一方、歴史的文化遺産の修理修復に対する補助金は、祇園祭の山鉾や社寺での活用を想定。府認定の「京もの認定工芸士」など、一定の高度技術を持つ職人のレベルアップを図る。対象業種は金属工芸や表具など。祇園祭山鉾連合会や京都仏教会などと、具体的育成手法などを協議していく。


【2009年11月16日 日刊工業新聞社】