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千葉産業支援技研、木質バイオマスで複合材−中小製品開発後押し

 【千葉】千葉県産業支援技術研究所(千葉市若葉区、三戸茂所長、043‐231‐4325)は、県内産の山武杉やラッカセイ殻などの木質バイオマスを使った複合材の開発を本格化する。県内産の木質バイオマスを活用して中小企業の特色ある新製品開発を支援するのが狙い。2009年度中に複合材を成形する大型のホットプレス機を研究所内に導入する。関係機関との連携を強化し、複合材を用いた新製品開発を一貫してサポートする体制を整える。

 千葉県は07年に産学官連携の「木質プラスチック部会」を設置して開発に取り組んできた。参加企業の中には玩具や文具、学習教材などを製作している例もあるが、現状の複合材は強度などの面から用途が限られ、広く一般に販売できる製品の開発が難しかった。

 このため研究所では4月に技術開発部と生産技術部を統合して「ものづくり技術部」を新設して開発の支援体制を整備。ホットプレス機など必要な設備を導入して、製品化に向けて複合材の開発を強化することにした。

 千葉県のラッカセイの年間生産量は1万3800トン(07年度)と全国の約7割を占める。ラッカセイは商品加工の際、年間約1700トンの殻を排出しており安定的な原材料供給が可能。また、県内の山武杉林では菌が木の幹を腐らせる溝腐(みぞくされ)病により大きな被害を受けており、被害木の有効活用と適切な間伐による森林整備が課題になっている。

 研究所では今後、関連機関、企業と連携を深め「製品を本格的に売れるものにしていくために機能を拡充する」(三戸所長)考えだ。


【2009年10月19日 日刊工業新聞社】