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関西リポート/よみがえる守口大根−大阪で「復活プロジェクト」

 守口大根を復活させよう―。大阪府守口市の、守口大根復活プロジェクトが着々と進んでいる。2008年度は市内農家と共同で約500本の大根を収穫し、一般市民に理解を深めてもらうための料理コンクールも実施した。守口大根は漬物の守口漬とともに全国的に著名だが、肝心の市内ではほとんど栽培されず、愛知県や岐阜県の守口漬にお株を奪われているのが実情。伝統野菜の復活で求心力を高めて、関連商品開発で経済活性化につなげる。

 守口市は昨年、大根の栽培用地として市内に約500平方メートルの畑を確保。守口都市農業研究会と共同で栽培に取り組み、約500本の収穫に成功した。1月28日、教育文化会館5階ホールで「守口大根料理コンクール」を開催。個人・グループ合わせて23組が参加し、守口大根を使ったミニ田楽や豚肉巻き、昆布漬け、メンマなどの料理が出品された。10年1月も引き続き料理コンクールを開催する。

 守口大根は一般の大根に比べ、長さが平均1メートル以上、大きい物では2メートルと長い。栽培が困難なのに加え、味も苦みと辛みが強くおでんや煮炊きには向かない。このため農家は栽培を敬遠し、宅地化もあってほぼ絶滅状態となっていた。昨年度の栽培では、土を深く耕しても岩盤に当たるとタコ足になり、商品価値が低下することを考慮して畝を高くつくるなど逆転の発想で“改良”を実施。守口大根らしい、スッキリと伸びた大根収穫に成功した。

 今年も9月に種まきを終え、12月に収穫予定。料理コンクールとともに、市内企業や守口門真商工会議所などへ呼びかけて商品開発に取り組む。「すでにポン酢漬けや菓子などのアイデアがでている」(産業労働課農政係)という。


【2009年10月15日 日刊工業新聞社】