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ジェトロ、新興国にアンテナショップ−出展企業の進出支援

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は、日本の地域産品の海外市場開拓支援を加速させる。モスクワ、ブラジル・サンパウロ、アラブ首長国連邦・ドバイの3カ所に日本全国の地域産品を販売する期間限定のアンテナショップを相次いで設置。各社の商品の展示即売にとどまらず、消費者の好みや販売価格などをモニタリングし、各社にフィードバックする。企業の新興市場開拓の"突破口"につなげる。ジェトロが新興国にアンテナショップを設置するのは初めて。

 アンテナショップに出展する企業は、業界団体や商工会議所などを通じて公募・選定した新興市場との輸出ビジネスに関心を持つ61の地域産品メーカー。インテリア雑貨、テーブルウエア、家具、和製製品、アパレル製品などを手がける企業が中心だ。

 今回、出展企業の経費負担は輸送費の半分だけで、ジェトロによる貿易手続きから現地販売、広報などに関するサポートが受けられる。浜野京ジェトロ海外市場開拓部長は「中小企業の商品説明は情緒的になりがち。現地の好みに合わせ、セールス文句から変える必要がある」とした。

 アンテナショップのオープン期間は、モスクワが9月24日から30日。サンパウロが9月22日から10月4日。ドバイは11月3日から14日を予定する。すでに開店したモスクワやサンパウロのアンテナショップでは異口同音に「中国製はたくさんきているが、日本製がこんなにたくさん集まっているのは初めて見た」といった評判が聞かれたという。

 新興国は消費市場が拡大し魅力的だが、言語の問題や市場の情報不足、相手国の輸入販売手続きの煩雑さなどから、企業が単独で進出することは容易ではない。一方、"日本食ブーム"など日本製品が好まれているものの、それを手にする機会がほとんどない。こうした状況にジェトロは支援に乗り出した。


【2009年9月28日 日刊工業新聞社】