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ひびき、「秘伝のみそだれ」上海で披露−埼玉・川越の味を海外展開

 埼玉の味を中国・上海で展開―。豚肉を使った串焼で、埼玉県の東松山地域で名物料理とされている「やきとん」の販売などを展開するひびき(埼玉県川越市、日疋好春社長、049-237-1000)は、自社ブランドの調味料を2010年2月から試験的に上海への輸出を開始する。2010年6月期は各種月間1000個輸出する。埼玉県や東京都などを中心に展開する味が現地で受け入れられれば、海外販売を拡大する考えだ。

 輸出するのは今年の欧州の食品品評会のモンドセレクションで金賞などを受賞した「お野菜ソース」4種類と、昨年に続き最高金賞を受賞した「秘伝のみそだれ」。中国・上海の日系百貨店の調味料売り場などで販売することを計画している。日疋社長は「国内市場では、地域ブランドはナショナルブランドに量で勝つのは難しい。そこで海外展開で視野を広げて、自社商品の個性を磨きたい」という思いを抱く。

 10月29、30日に上海で開催される「日本食品展示商談会」にも出展する。現地に拠点をもつ日本の地方銀行10行の主催で、今回が3回目の開催。日本の食品製造業者や中国の食品小売業者などが多数参加する。ひびきは現地の百貨店などとの交渉を通じて、現地での販売価格を決める方針。

 「お野菜ソース」は、サラダや肉、パスタなどにつけて味わう。ほうれん草、トマト、さつまいも、たまねぎなどを原材料として、風味が特徴の4種類がある。いずれも525円。「秘伝のみそだれ」は焼き鳥やご飯などにつける。にんにくなどが入っており、甘さと辛さのバランスがとれた味わいが特徴。価格は735円。

 11年6月期には、既存商品や開発中のみそだれなどを追加して、計10商品の輸出を検討している。「調味料の使い方を知ってもらうために、将来はアジア地域でアンテナショップとして飲食店を設けたい」(日疋社長)ともいう。

 現在、東京国際大学では、ひびきの寄付講座として同社商品を輸出するための研究をする実践講座が開かれている。上海に輸出するために適した商社や国内の支援策などについて学生と同社社員が調べる内容。「今回の輸出準備の参考にしている」(同)という。

 ひびきは「やきとん」販売や「黒豚劇場川越入り口店」(埼玉県川越市)などの飲食店を展開している。09年6月期の全社売上高は前期比30%増の約6億6200万円と、消費不振の中で好調に推移している。現在、百貨店などで販売中の調味料の売り上げは1億円程度。(川越)


【2009年9月14日 日刊工業新聞社】