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経産省、観光で地域活性化−海外富裕層呼び込み

 経済産業省は、高所得で資産を多く持つ層(富裕層)を海外から呼び込み、観光事業を中心に日本各地の地域産業活性化に取り組む。2009年末から10年1月ころまでに伝統産品や芸能、現代美術や建築など海外で関心の高い観光資源を持つ地域と旅行代理店とのマッチングの場を設けて地域の有望事例を発掘。来年2月ころには全国規模に拡大する。富裕層を対象にしたプログラムの情報発信を活発にし、日本の豊富な観光資源を生かして外需を取り込む方針だ。

 富裕層は金融資産を100万ドル(約9500万円)以上持つ層だけで世界に約1010万人存在するとされている。経産省はこうした層に支持されるだけの観光資源が日本に豊富にあると見る。積極的にマッチングの場を設けて各地域で富裕層の取り込みに関心を持ってもらい、同時に海外に情報発信できる旅行代理店やコンシェルジュ(ホテルで宿泊客や観光客の細かな要望に応えてさまざまな手配をする職業)と結びつけて市場を創出する。

 09年末から10年1月ころまでに地域版のマッチングの場を2カ所程度設ける。並行して富裕層取り込みに関心を持ってもらうためのシンポジウムを開く。2月に開く全国版のマッチングは京都府内で開く。期間は3日間程度とし、海外の旅行業者とメディア関係者を合わせて35人以上招いて体験ツアーも行う。予算は合計で1億1100万円程度。

 観光プログラムは例えば、人間国宝クラスの伝統工芸品の職人や現代美術作家を実際に訪ねて関心や知識を深め、場合によって新作の商談会を開くといったものを想定している。

 国土交通省・観光庁も12月にフランスのカンヌで開かれる「インターナショナル・ラグジュアリー・トラベル・マーケット」に日本専用ブースを出して海外富裕層を呼び込む。両省庁で補完して外需を取り込む。


【2009年8月28日 日刊工業新聞社】