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埼玉・荒川商工会、秩父の森林保全で人材育成

 【川越】荒川商工会(埼玉県秩父市)は、埼玉・秩父地域の森林資源などを活用する農商工連携事業に着手する。森林環境の改善と地域産業活性化を目的に、森林保全を担う人材育成や、地域に生息するシカなどの肉や間伐材を使って特産品の開発を進める。人材育成の研修は9月から2010年2月まで実施する。

 今回の事業は全国商工会連合会が中小企業庁の委託を受けて行う「農商工連携等人材育成事業」に基づき実施する。林業委員会と特産品開発委員会に分けて研修を行う。

 林業委員会では、若手の林業従事者や森林保護活動を行うボランティアの育成などに取り組む。研修内容は、森林環境の再生や水源保全のノウハウを学ぶ講習や山林での実習など。実施の際は、秩父広域森林組合に協力を依頼する予定。

 特産品開発委員会では、猟期に狩ったシカやイノシシの肉や、森林整備の際に出た間伐材を活用した商品開発と販路開拓をする人材を育てる。受講生は、建築業者やサービス業者などを対象に集める。研修内容は、食品衛生やインターネットビジネスに関する講習など。今年度中に食品の新製品を販売するサービス業30社、間伐材を活用した事業を行う建築業10社の創出を目標とする。

 シカやイノシシの肉はジャーキーなどに加工、間伐材はバイク小屋や犬小屋として製品化する計画。バイク小屋など一部は試作品を完成済み。食品の新商品は11月以降に開かれる展示会に出品予定。販路開拓につなげる考え。「3年計画で自立的に商品販売できる人材を育てたい」(荒川商工会)という。秩父地域は荒川水系があり、首都圏の水源地。シカが多く生息しており、樹皮を食べるなど森林を荒らすことが問題なっているという。


【2009年8月21日 日刊工業新聞社】