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九州経産局と九州農政局、「植物工場」普及で連携

 【福岡】九州経済産業局と九州農政局は、室内の温度や湿度を調節して農作物を栽培する「植物工場」の普及に共同で乗り出す。9月をめどに九州の関係機関を集めて普及団体を設立するほか、セミナーを通じて植物工場の認知度を高める。農林水産省などは3年後に工場数を現在の3倍の150地区まで広げる計画。農産物の生産量が全国の2割を占める九州でも、新たな農産物づくりを浸透させる。

 設立する「植物工場導入促進懇談会」(仮称)には、九州の自治体や研究機関、植物工場、流通、外食関係者らが参加し、第1回の意見交換会を開く。全国の植物工場や支援制度の紹介、国の方針などの情報を交換、共有する。順次、関連団体に声をかけ組織化を急ぐ。地域単独で普及団体を設立するのは珍しいという。

 10月には植物工場の導入を促すため、北九州市でセミナーを開く。九州の植物工場を巡る見学ツアーも企画している。

 九州には5カ所程度の植物工場がある。西部ガス子会社のエスジーグリーンハウス(北九州市若松区)は水耕栽培の無農薬リーフレタスを栽培、百貨店やレストランを中心に取り扱い量が増えている。植物工場は温度や湿度を調節して、人工的に農作物が育ちやすい環境をつくる。天候に左右されないため、地場の農産物を安定的に出荷できるのが魅力だ。

 九州経産局は「植物工場は安全に農産物を生産でき、農業と商工業が連携した姿」と普及に期待を寄せる。一方で「電気代など生産コストと管理費を低減するなどの課題も多い」とし、懇談会などで課題克服についても協議する考え。


【2009年7月31日 日刊工業新聞社】