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機械学会、09年の機械遺産に札幌市時計台など6件認定

 日本機械学会は、日本国内に現存し歴史的に意義のある施設や製品を対象に認定する「機械遺産」に、札幌市時計台の時計装置(札幌市中央区)など6件を選んだ。認定は今年で3回目。合計で37件となった。07年6月に同学会が創立110周年を迎えた記念事業として始めたもので毎年認定している。8月7日の「機械の日」に認定表彰を行う。

 選ばれた6件のうち札幌市時計台は、1878年(明治11)に札幌農学校の演武場として建設。1881年に黒田清隆開拓使長官の発案で時計台が設置され、1906年に現在地へ移築された。時計機構は米ハワード商会製。設置当初の機構が現在も稼働している点で国内の搭時計としては最古といえる。アロー号は、矢野特殊自動車の創業者の矢野倖一が1916年(大正5)に完成させた乗用自動車。現存する走行可能な国産乗用車としては最古のもので、福岡市博物館(福岡市早良区)に動態保存されている。ごく一部を除いて国産品を使って製作され、設計製作では九州帝国大学の教授に指導を仰ぐなど、当時としては珍しい産学連携活動も行われた。アロー号は高度な機械の国産化と日本の産業発展にかける当時のエンジニアの情熱を示す証とされる。会員から応募や推薦があった22件の中から選定・評価し理事会で認証した。

 そのほかの09年機械遺産は以下の通り。

 ▽旧峯岸水車場(東京都三鷹市)▽親歯車ホブ盤HRS―500のマスターウォームホイール(静岡県沼津市)▽ロコモビル〈国内最古の自家用乗用自動車〉(北海道北斗市)▽英国製50フィート転車台(静岡県川根本町)


【2009年7月28日 日刊工業新聞社】