HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

サティス製薬、「秩父の柿渋」で消臭剤−埼玉・皆野町商工会と連携

 【さいたま】サティス製薬(埼玉県吉川市、山崎智士社長、048‐984‐6433)は、埼玉県の皆野町商工会と連携し、埼玉・秩父産の柿渋を原料にしたデオドラント剤のOEM(相手先ブランド)供給を始める。柿渋は高い消臭機能を持ち、汗や加齢臭を抑えるデオドラント製品に活用できる。サティス製薬を通じて化粧品メーカーなどに秩父産の柿渋を広くPRし、地域産業活性化につなげる考え。

 秩父産の柿渋は皆野町商工会が中心となり、毎年1回、ボランティアで生産している。柿渋は未熟な青い渋柿を圧搾後、搾汁を自然発酵させ製造する。サティス製薬はこれまでに同商工会と柿渋を使ったせっけんの開発で連携しており、製品化後も継続して秩父産柿渋の利用価値を模索、検証してきた。

 同社の消臭効果測定試験によると、柿渋の消臭率は悪臭成分のアンモニアで98・9パーセント、酢酸で95・9パーセント、加齢臭の元になる物質、ノネナールで76パーセントと高い数値を示した。柿渋に含まれるカキタンニンが臭気物質と化学的に反応した結果によるもので、一度消臭するとにおいが再発しない特性を持つという。

 同社はこれまでに埼玉県産クリ渋皮から抽出した抗酸化エキスを開発するなど、国産天然素材にこだわった化粧品原料の開発を進めてきた。秩父産柿渋も化粧品に安全性を求める消費者のニーズに合致していることや、消臭関連市場が今後拡大傾向にあることを踏まえ、需要が期待できると見込んでいる。


【2009年7月24日 日刊工業新聞社】