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埼玉・川島町商工会、地域ブランド戦略を加速−農商工連携で人材育成

【川越】埼玉県の川島町商工会は農商工連携事業を強化する。2007年度に開始した事業「農商工連携による地域ブランド戦略」の促進を目的に、業者間の連携を図るコーディネーターや新商品開発を担う人材育成をスタートした。地域ブランド戦略では、地元産のゴマを使った郷土料理などを通じてPRを進める。ゴマ栽培を促すため、町内の製造業者と連携して、ゴマの選別機の開発に9月に着手する。

 今回の事業は全国商工会連合会が中小企業庁の委託を受けて行う「農商工連携等人材育成事業」に基づいて実施する。研修の受講生は、15人集める予定。このうち新製品開発に取り組む人材を8人育成する目標。研修会は10月までに12回行う。地域ブランド戦略事業の参加者のほか、地元農商工業者に受講を呼びかける。マーケティングやITを活用した商品販売、トレーサビリティーなど実践的内容とする。8月からはゴマの生産地や研究施設などの実地研修を行う。

 地域ブランド戦略事業でPRしている郷土料理「すったて」などに地元産のゴマを活用するため、ゴマの選別機を開発する。同町内の製造業者に試作を委託し、10年1月をめどに試作品を完成させる。ゴマの選別作業には手間がかかるため、同町内では地元農家が各自で消費する程度の量を生産しているのが現状。「比較的安価な機械をつくり、活用することでゴマの栽培を促したい」(同商工会)としている。

 すったては同町で昔から親しまれてきた冷やし汁うどん。ゴマはすったての味を左右するもので、いりたては香りがよいため、地元産のニーズが高いという。

 同事業を通じてゴマの栽培方法や品種などのルール作りを進める。またゴマや他の地元食材を活用した新商品開発などは今後検討する。


【2009年7月15日 日刊工業新聞社】