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菱食、棚田のコメと酒を発売−"財産"を保存・活性化

 菱食は棚田でコメを生産している農家や各地の棚田保存会などと契約し、棚田で収穫したコメや、それを原料にした日本酒の販売に乗り出す。国内の水田の約8%にあたる22万ヘクタールが棚田とされるが、農家の高齢化や後継者不足で全国の棚田の約40%が耕作放棄地といわれる。そこで棚田の保存や活性化、ひいては食料自給率向上に一役買おうという施策として打ち出した。

 今秋収穫する棚田米から販売を始める予定。収量が多くないため、コメはギフト向けなどとして販売する計画だ。価格は棚田保全という付加価値性を織り込み、通常のコメや同等の日本酒に比べて高めになる見通し。

 菱食は今回の棚田米の販売にあたっては、特定非営利活動法人(NPO法人)、棚田ネットワーク(東京都新宿区)の保全活動に参加する形をとる。

 例えば棚田農家と契約し、新潟県上越市の棚田で栽培された「一本〆米」を100%使用し、お福酒造(新潟県長岡市)が製造した特別純米酒「越乃一本〆特別純米酒」などの日本酒、またコメは新潟県長岡市や山形県朝日町など、各地の棚田での特別栽培米を販売する。

 棚田米は労力がかかる割には、プレミアム性が乏しいのが実情。一般小売店での販売も少ないという。棚田米に付加価値をつけ、菱食の販路で流通させる取り組みは、棚田という日本の農村部の"財産"保全への貢献につながる。


【2009年7月13日 日刊工業新聞社】