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トヨタマ健康食品、岩手・北上市で桑葉茶加工

 【盛岡】トヨタマ健康食品(東京都中央区、井上晃社長、03-3663-0007)は、7月から農業生産法人の更木ふるさと興社(岩手県北上市)と共同で、クワの葉を使った桑葉茶の加工事業を行う。経済産業省の地域資源活用型研究開発事業の成果を生かし事業化するもので、7月2日に北上市内に国内初の桑葉茶専用の工場を完成し、新たなクワ需要を開拓する。併せて地元の雇用創出と従来の養蚕振興にもつなげる。

 桑葉茶加工事業では、新工場の運営会社となる更木ふるさと興社が敷地と建物を提供、製茶設備をトヨタマ健康食品が導入する。荒茶ベースで、一日当たり120キログラムを生産する。クワの葉が収穫できる7月から9月までの約3カ月稼働する予定。同社が自社製品用およびサプリメントメーカーなど食品加工会社に販売するほか、更木ふるさと興社ルートでも販売する。

 クワの葉は地元北上市や県内の一関市の養蚕農家と契約、オール岩手県産とする。同社ではこれまで日本茶の製茶工場に委託して桑葉茶を加工してきたが、今回の専用工場稼働で品質の安定した製品づくりができるとみている。また、更木ふるさと興社では従業員2人のほか、クワの育成、収穫、クワ畑の造成などで、新たな雇用を創出する計画。

 2007―08年度に実施した地域資源活用型研究開発事業では、岩手大学農学部の鈴木幸一教授グループと養蚕農家、同社を含む食品メーカーなどが共同で、クワの新機能成分の研究、食品開発に取り組んだ。この結果、以前から知られる血糖上昇抑制機能に加え、免疫賦活機能、抗加齢機能などの新機能を確認した。すでにクワ葉の粉末などを混ぜた冷麺、ソーセージ、こんにゃくなどが商品化されている。新工場ではお茶のほか、これら各種食品メーカーへ供給する。


【2009年6月30日 日刊工業新聞社】