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広島会議所、欧州市場を開拓−「広島の針」世界ブランドに

 【広島】広島商工会議所は広島市周辺の地場産業の「製針業」のブランド化事業を始める。「世界へ進出『NUIBALI』エルゴノミクスプロジェクト」と題し、縫い針の市場調査、人間工学に基づいた体に負担をかけない新しい縫い針など、高付加価値製品の開発を目指す。国内生産量のほぼ100%を占める広島針を世界的なブランドにし、海外市場へ販路を拡大する。

 プロジェクトには、針製造の萬国製針(広島市西区)、針のメッキ加工の三和ユニーク(同市安佐南区)などが参加を予定。化粧筆として有名な熊野筆のブランド化に携わった、IBプロジェクツ(東京都新宿区)をコーディネーターに招いて事業を進める。

 中小企業庁が実施する「JAPANブランド育成支援事業」に約500万円の補助事業費を申請しており、採択されれば2010年2月まで現状分析や市場調査などを行う。手縫い針を使ったレースの縫製などの職人が多い欧州市場をターゲットに、体に負担のかかりにくい高付加価値縫い針のニーズなどを調査する。

 広島の製針業は約300年前に広島藩主の浅野氏が長崎から針職人を招へいし、下級武士の手内職として奨励したことから地場産業となった。縫い針以外にも国内生産量で待ち針が97%、家庭用ミシン針が49%を占める国内最大の針生産地。

 一方で近年、中国や韓国から安価な針が輸入されていることから、国内産針の差別化策として高付加価値を図る目的もある。


【2009年6月3日 日刊工業新聞社】