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九州で相次ぎ「食の商談会」−銀行が"仲人役"

 【福岡】九州の食を国内外に発信―。三菱東京UFJ銀行とふくおかフィナンシャルグループは相次いで取引先を対象にした「食の商談会=写真」を福岡市内で開いた。銀行が地場企業とバイヤーとの"お見合いの場"を設ける試み。取引先の業容拡大につながれば、運転資金や設備増強への融資など将来的な波及効果も生じる。大きな営業網がない中小企業にも自社商品を全国に広げる好機だ。

 九州の製造品出荷額に占める食品製造業の割合は、18.1%と全国平均の2倍近い。だが「北海道に比べ九州の食材はなじみが薄い」と吉田雅昭三菱東京UFJ銀行執行役員は話す。11日に開いた三菱東京UFJ銀行の商談会には取引先53社、バイヤー6社が参加。日本食の輸入・販売を手がける香港の大手食品会社もバイヤーに名を連ねた。「国内外のネットワークを生かした中身の濃い商談になった」(吉田執行役員)。バイヤーのカタログ通販会社は「九州は隠れた魅力ある商材が多い」と熱を入れた。

 19日にはふくおかフィナンシャルグループ(FFG)が地場企業93社を集めて「フードアグリアイランド九州2009」を開いた。大丸など大手百貨店を中心に33人の仕入担当者が参加。商談件数は計300件に上り、出展企業にとって自社商品を流通網に乗せる第一ステップとなった。

 生ブルーベリーを栽培する建設会社の堀内組(長崎県佐世保市)は「農業は売ってこそ意味がある。生産能力増強を見据えて売り先を見つけたい」と商談の成約に意欲を見せた。ただ一度だけの開催で大きな成果を求めるのは難しそう。今後いかに継続して商談会を開催するかが、成功のポイントとなりそうだ。


【2009年5月20日 日刊工業新聞社】