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トミヅル工業、職人の技でワイン用品−欄間や白磁で"粋"示す

 大阪のモノづくり技術を世界へ広げたい―。トミヅル工業(大阪府豊中市、冨鶴高社長、06-6843-5148)がワイン好きの職人たちと08年3月に立ち上げたワイングッズのオリジナルブランド「和鶴(TSURU)」が、新段階へ入った。これまでに欄間をあしらったワインクーラーや白磁グラスなど19種類の商品を開発。いずれも職人の技術を活用しており、パーティー会場のレンタルなどで売り込みを図り、精巧なつくりをアピールする考えだ。

 和鶴の誕生は金属部品加工の注文減少に悩む冨鶴社長が「自社技術を生かし、何とか新市場を開拓したい」と仲間に呼びかけたのがきっかけ。欄間職人、白磁の陶芸家などのメンバーが集まり、統一ブランドで製品開発することを決めた。

 これまでの開発商品は欄間のワインクーラー「Ranma鶴・Ranma龍」(63万円)、アクリル製ワインクーラー「透塊(とうこん)・浮雲(うきぐも)」(75万円)、「光粋(こうすい)」(22万円)、白磁グラス(2万2000円)など。価格は一般的なワイングッズと比べると、かなり高い。そのため量販店などに他商品と並べて置いてもらうことはせず、パーティーレンタルや趣味のグッズなど「高品質の良さがわかる」層を対象にアピールを目指す。

 09年の売り上げ目標はレンタル代などを含め、2000万円。トミヅル工業の全体売り上げの、約4分の1にあたる。大阪にモノづくりの中小企業が多い特性を生かし、ワイングッズの品ぞろえを広げる。

 古くから刃物づくりで知られる堺の職人らにも加入を募り、ソムリエナイフなどの商品を開発したい考えだ。


【2009年4月11日 日刊工業新聞社】