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京都府、映画を切り口に産業振興策

 【京都】京都府は映画を切り口にした産業振興策を展開する。東映や松竹などと共同で、映画制作を誘致するフィルムコミッション事業を6月に始める。ウェブ上で若手映像作家の作品企画を発信し、制作支援を募るコンテンツマーケット構築事業も09年度内に立ち上げる。撮影所を持つ地域特性を生かした誘致活動を通じて映画映像産業を盛り上げることにより、観光産業や伝統産業への波及効果も期待する。

 フィルムコミッション事業では、映画関連業界に精通した専門スタッフを数人配置。一般的なロケ誘致にとどまらず、東映京都撮影所(京都市右京区)や松竹京都撮影所(同)、時代劇向け道具、衣装などを扱う関連業種が集積する地の利を国内外へ紹介、映画制作誘致に結びつける。時代劇中心の両撮影所は秋から年末にかけて撮影が集中し、夏冬は比較的余裕。この時期を有効活用する狙いもある。

 コンテンツマーケット構築事業は若手映像作家らが作品企画を発信できる専用ホームページを設け、資金や技術支援を募る仕組みを構築する。作品企画の精査方法や協力体制など、詳細は今後詰める。京都は映画制作や映像技術などが学べる学部学科を持つ大学が複数あるが、卒業生の受け皿は少ない。人材の東京流出も目立っており、若い人材が育つ環境を整えて地域への定着を促す。


【2009年4月3日 日刊工業新聞社】