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経産省、情報大航海プロジェクト技術をイタリア州観光局に提供

 経済産業省が推進する「情報大航海プロジェクト」(用語参照)の中で生み出された技術が、イタリアラツィオ州観光局に提供される見通しとなった。データクラフト(札幌市)が中心となり開発した「次世代画像クルージング技術」で、近く利用に関して正式に合意する。07年度からスタートした同プロジェクトだが、実証事業を通じて国内企業に技術供与されるケースはあるが、海外との連携は今回が初となる。

 イタリアラツィオ州観光局が採用するのは、「Viewサーチ北海道」という実証事業で生まれたViewサーチ技術。データクラフトや北海道大学、北海道新聞社、JR北海道などが参画し、ユーザーの検索履歴から抽出される嗜好(しこう)性に基づき、ひとつの画像からそれに類似した観光スポットなどが利用者に提示されるもの。観光情報の入手からサービス購入までワンストップで可能になる。

 たとえば具体的な地名などがわからない場合でも、イメージ図や写真を検索すればそれに類似したスポットが示されるという。集客産業の活性化や地域ブランドの向上に向けたツールとしての活用が見込まれている。

 イタリアラツィオ州観光局は、観光支援アプリケーションの開発を求めており、今回、Viewサーチ技術の活用可能性を打診している。経産省やデータクラフトは打診に対して前向きな姿勢を示しており、近く詳細な契約が結ばれる見通しだ。

 経産省は情報大航海プロジェクトを通じ、「次世代検索・解析技術の確立」を目指す一方、開発した技術の国際展開を視野に入れている。今回のケースは国際展開に向けた第一歩となる。

 【用語】情報大航海プロジェクト=07年度に始まった経産省主導の次世代検索・解析技術の開発計画。"日の丸検索エンジン"の確立を目指し、とくに日本の強みである画像・映像を含めた多種多様な大量情報の中から必要な情報を的確に検索・解析する基盤づくりが進んでいる。09年度までの3カ年計画で、これまでの実証事業は「Viewサーチ北海道」を含め18件。55の共通技術が開発され、そのうち14件が特許出願されている。


【2009年3月19日 日刊工業新聞社】