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栃木三鷹普及研、唐辛子の自動実もぎ装置開発へ

 【宇都宮】栃木県大田原市の農商工連携組織、栃木三鷹普及研究会(大野広和会長=オーイージィ社長)は、名産の唐辛子「栃木三鷹」の茎から実をもぎとる自動装置を4月をめどに開発する。手作業の負担をなくし、生産量を増やせるようにして産地を活性化するのが狙い。「あらためて『大田原市=唐辛子』の地域ブランドを広めたい」(大野会長)としている。

 栃木県は有数の唐辛子産地で、1950年代の全盛期には年3000トンと全国1位の生産量を誇っていた。しかし中国産に押され、近年では同2トンと約1500分の1に減っている。

 唐辛子は乾燥後に実をもぎとる作業に手間がかかる。ほとんどが兼業農家で、高齢化していることもあり、生産量が伸び悩んでいる。ただ地元農家では「手作業が楽になればもっと増やしたい」という声もあることから、これに対応する。

 同研究会では宇都宮大学と連携し、すでに手動式の試作装置を開発した。凹凸のある台に唐辛子を置き、レバーでプレスしてもぎとる仕組み。ただ農家で使用したところ「1回ごとに置くのが面倒だ」といった要求が多かった。

 このため投入するだけで連続処理できるように改良する。地元農家では現在、1日に約5キログラムを生産しているため、導入した場合に3倍の約15キログラムを生産できるようにする。価格も10万円前後とし、導入し易くする。

 同研究会は08年10月に設立。オーイージィ、吉岡食品工業、滝口製作所、野沢製作所、小沼製作所、共和直線工業所、アイ電子工業の7社、大田原市、大田原商工会議所などで構成している。

 栃木三鷹は辛みが強く、形状がそろっているのが特徴。大田原市は唐辛子を使った商品開発や普及イベントにも取り組んでいる。問い合わせ先は大田原市産学官連携推進委員会(0287-23-8709)。


【2009年2月17日 日刊工業新聞社】