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九州の地場中小58社、愛知・刈谷の「九州車技術展示商談会」に参加

 九州の地場中小企業58社が5、6日、愛知県刈谷市で開く「九州自動車関連技術展示商談会」(北部九州自動車150万台生産拠点推進会議、九州自動車産業振興連携会議主催)に参加する。国内自動車産業は大幅な減産に追い込まれており、九州地域の08年11月の鉱工業生産指数でも自動車など輸送機械は前月比12.9%減と低迷している。厳しい環境はトヨタグループの本拠地・愛知県でも同様だが、中小各社は将来の事業拡大への足がかりにつなげるため技術力を積極的にアピールする。(西部・田渕奈緒美)

 「出展企業は30社程度かもしれない」―。昨年秋、主催関係者はそんな不安を抱いていた。完成車メーカーの相次ぐ減産の動きが理由だった。ふたを開けてみると最終の参加企業数は58社。「正直、ここまで参加企業が集まるとは」(主催者)と九州の地場企業の意欲に喜びを隠さない。

 射出成形メーカーのネクサス(熊本県南関町)が参加するのは、商談会の開催が日本を代表する自動車産業の地であるためだ。受注は簡単に取れるとは考えていない。それでも将来、九州に進出の可能性があるメーカーにいち速く自社の存在を知ってもらう狙いがある。過去に九州に進出を決めたメーカー側から注文が舞い込むこともあった。しかし現在は「進出が決まってから売り込みに行っても遅い」と説明する。

 新規取引先開拓に意欲的なのが、再利用可能な緩衝材の設計製作で独自技術を持つIMARI(佐賀県伊万里市)だ。昨年の商談会である大手自動車部品メーカー幹部の目にとまり、販路の足がかりをつかんだ。それだけに「物流面でコストダウンや環境対策に取り込む企業に売り込みたい」(福井秀平IMARI社長)と強気だ。

 小型のクリーンルームを製品に持つプレシード(熊本県宇城市)は情報交換や市場ニーズの把握の機会として重視している。同社の製品は自動車関連業界で部品の開発や試作を行う恒温室として使われている。増産に向けた設備投資が見込めない現状でも品質や生産の改善や技術開発の重要性は変わらないと見込む。

 メッキ業を営む室町ケミカル(福岡県大牟田市)や九州電化(福岡市東区)は事業拡大を狙う。両社は福岡県の自動車産業参入アドバイザーの指導を受け、現場のカイゼン活動に力を入れている。

 中部地区に集積する企業の生の声を聞き、刺激を受けることが「会社を変え、続けていく原動力になる」(山田登三雄九州電化社長)と話す。

 各社がそれぞれ思いを胸に臨む商談会。目が肥えた中部の自動車関連企業の目にどう映るのか。参加企業のアピール姿勢がカギとなりそうだ。


【2009年2月5日 日刊工業新聞社】