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大分市、"産業観光"振興に力−修学旅行などに宣伝強化

【大分】大分市は新日本製鉄大分製鉄所など市内の事業所の協力を得て、産業観光への取り組みを本格化する。09年度には市民を対象にしたモニターツアーを実施するほか、市内の事業所を紹介するパンフレットを作製する。景気低迷で国内旅行の需要減少が予想されるため、影響が比較的少ない修学旅行などにターゲットを絞って宣伝活動を強化する。 新日鉄のほか九州電力新大分発電所、住友化学、昭和電工など市内事業所から見学受け入れの承諾を得ている。また同市に隣接する臼杵市の醸造業者なども見学を受け入れる。3月までには10数カ所の事業所から協力が得られる見通しだ。

同市と大分市観光協会は松山市で旅行業者らを対象とした修学旅行説明会を開き、ここで初めて、工場見学などの産業観光を組み込んだコースを提案した。

大分市には昭和30年代以降、素材型産業を中心に大手企業が進出した。国内有数の温泉地である別府市も近接しており、ニホンザルが生息する高崎山などの観光地がある。 しかし景気の冷え込みに加え、ここ数年増加していた韓国人観光客が減少傾向にあり、新たな観光資源の掘り起こしが課題になっている。

大分市は08年3月に策定した「大分市観光振興計画」の中で、産業観光を重点戦略の一つに位置づけた。市内の事業所に見学者の受け入れ協力を呼びかけてきた。今後はほかの市町村の取り組みなども参考にしながら、見学可能な事業所の拡大に力を入れる。


【2009年1月30日 日刊工業新聞社】