HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

新潟県工技総研、高耐久性の業務用IH調理鍋の開発にめど

 【新潟】新潟県工業技術総合研究所は高耐久性の業務用電磁誘導加熱(IH)調理鍋の開発にめどをつけた。磁性のあるステンレス鋼に特殊な熱処理を施し、表面硬度と耐食性を高めることに成功した。高出力で長時間使用される業務用IH調理用具は、一層高い耐久性が求められていた。今後、県内のハウスウエア業界と連携し製品化に取り組む。

 業務用IH調理鍋の開発は東京電力から、にいがた産業創造機構を通じて同研究所と日本金属ハウスウェア工業組合(新潟県燕市)が共同受託し、研究を行っている。

 IH調理器具は磁力線により金属に電流を発生させ、直接温める仕組みで、鍋などの調理用具には主として磁性のある金属が使われる。

 磁性を持ちIH調理用具に適したフェライト系のステンレス鋼を窒素雰囲気の下で高温熱処理する。すると、ステンレス鋼の表面が窒素を含み、高耐食性の金属組織に変化する。耐食試験の結果では、熱処理していないものと比べ、腐食量が約8分の1に低減し、表面硬度は約2倍に高まった。加熱効率も従来品と同等だという。

 IH調理器は家庭用を中心に普及が進み、業務用に関しても調理器のIH化が広まってきており、調理鍋のニーズも多いという。

 新潟県は金属ハウスウエアの産地。今後、県内の金属ハウスウエア業界と連携し製品化に向け取り組む。


【2008年10月20日 日刊工業新聞社】