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全量イモ仕込み焼酎、鹿児島で商品化に拍車−今年度新たに6社が市場投入

 【鹿児島】鹿児島県でイモを原料にした麹(こうじ)を使った全量イモ仕込みのイモ焼酎の商品化に拍車がかかってきた。市場投入済みの4社に加え、08年度中に6、7社が商品化を目指している。09年度以降も商品化する蔵元は増える見通し。製品化の技術支援をする鹿児島県工業技術センター(鹿児島県霧島市)は「イモ焼酎全体の需要喚起につなげたい」と意気込んでいる。

 全量イモ仕込みの焼酎は同センターと鹿児島県内のイモ焼酎蔵元5社が03年度に研究会を設立して研究開発に着手した。08年3月に研究会メンバー4社が発売して「売れ行きは好調」(同センター)という。今後も全量イモ仕込み焼酎の売れ行き好調が続けば製品化する企業の増加は加速すると見込んでいる。

 イモ焼酎は一般的に原料にイモと米麹を使う。全量イモ仕込みのイモ焼酎は米麹の代わりにイモ麹を使う。イモはそのままでイモ麹にするには水分が多すぎる。そのため麹にするイモは蔵元が従来の作り方と設備が使えるように5ミリメートル角に切って熱風で乾燥する。また、違った風味の製品がつくれるように、切ってそのまま乾燥した麹用イモと、切って煮て乾燥した麹用イモの2種類を使う。

 全量イモ仕込みのイモ焼酎は米麹のイモ焼酎に比べて、「すっきりとした甘みが特徴」(同)という。従来の米麹のイモ焼酎に比べて飲みやすいため新たなイモ焼酎ファンを開拓する製品として期待されている。

 伝統的なイモ焼酎らしい味や香りを強く出せる米麹のイモ焼酎に加えて、新たな焼酎ジャンルとして発展させたい考えだ。


【2008年10月03日 日刊工業新聞社】