HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

北の誉酒造、日本酒原料の地元米利用率を5割に引き上げ−"道産酒"をアピール

 北の誉酒造(北海道小樽市、藤武哲朗社長、0134-22-2176)は日本酒の原料に北海道産米の利用を拡大する。これまで本州産の米を主に使用していたが、道産米の品質が高まってきていることから利用を本格化する。現在、道産米の利用率は全体の3割程度だが、来期は5割程度にまで引き上げる。これにより"道産酒"としてアピール、他の日本酒との差別化を図る考えだ。

 日本酒の原料には、こうじ米をつくるのに適した「酒造好適米」を使用する。代表的なものとしては兵庫県の「山田錦」などがある。従来、北海道では気候や日照条件などの関係から品質の良い酒造好適米がなかったが、最近になって道産品種「吟風」を使用した日本酒が鑑評会で金賞を受賞するなど、品質に対する評価が年々高まっている。

 北の誉も従来は本州からの米の調達が主だったが、道産米の品質が高まったことに加え、コストや調達量確保のめどをつけたことから利用を拡大する。

 消費の多様化などから日本酒の総需要は減少傾向にある。北の誉も取扱量を減らしていたが、07年3月にオエノンホールディングス(HD)の傘下に入り、再生を目指している。オエノンHD傘下に入ることで全国に販売網を拡大できるようになったことから、差別化商品の品ぞろえを充実する狙いもあるようだ。


【2008年8月25日 日刊工業新聞社】