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機械学会、第2回「機械遺産」に三居沢発電所など6件

 日本機械学会(東京都新宿区、白鳥正樹会長、03-5360-3500)は、機械技術面から日本の社会、産業を支えた歴史的に意義のある施設や製品を対象に認定する「機械遺産」に三居沢発電所関係機器・資料群(仙台市青葉区)など6件を選んだ。認定は今年で2回目で合計31件となった。07年6月に同学会が創立110年を迎えた記念事業の一環で、毎年認定する。7日の「機械の日」に認定表彰を行う。

 選ばれた6件のうちの三居沢発電所は1888年(明21)に日本で初めて水力発電で電灯をともした発電所。今も現役で運転を継続している。発電機はドイツ・シーメンス社製のもので、一部原型を残す形で使用されている。1951年(昭26)に東北電力が継承。隣接する三居沢電気百年館に当時と同型の5キロワット直流発電機も保存展示されている。

 自働算盤(機械式卓上計算機)は現存する最古の国産機械式計算機。1902年(明35)に矢頭良一が発明し、翌年に特許を取得して製造した。掛け算や割り算の際のケタ送りが自動でできるほか、演算終了時に自動停止するなど、当時の海外の計算機と比べても性能面で勝っていた。価格は1台250円で約200台が当時の陸軍省、内務省、農事試験場などに販売された。

 機械遺産の認定対象は(1)機械遺産のある歴史的な風景(2)機械を含む象徴的な建造物・構造物(3)保存・収集された機械(4)歴史的に意義のある機械関連文書類―の4分野。会員から応募や推薦のあった約60件の中から選定・評価し、理事会で認証した。

【08年認定の機械遺産】

分野

■サイト(機械遺産のある歴史的な風景)

・対象(所在地):三居沢発電所関係機器・資料群(仙台市青葉区)
 概要:日本で初めて水力発電により電灯の明かりをともした発電所
・対象(所在地):三池港水圧式閘(こう)門と蒸気式浮クレーン(福岡県大牟田市)
 概要:日本の近代化に大きく貢献した石炭産業の機械技術が残る

■コレクション(保存・収集された機械)

・対象(所在地):円太郎バス(東京都千代田区)
 概要:国内で現存最古のバス
・対象(所在地):機械式通信機器群(岩手県花巻市)
 概要:戦後の産業界を支えた通信機器
・対象(所在地):自働算盤<機械式卓上計算機>(福岡県北九州市)
 概要:現存する最古の国産機械式計算機
・対象(所在地):電機事業創業期の国産誘導電動機および設計図面(茨城県日立市)
 概要:純国産技術だけで設計・製造された記念碑的製品


【2008年8月7日 日刊工業新聞社】