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千葉産業支援技研、イチジク健康食開発へ−まずは果実酢を試作

 【千葉】千葉県産業支援技術研究所は、市場出荷に遅れたイチジクを使った果実酢を開発した。同研究所では市場に出荷されない変形した果実などの廃棄物を利用して、加工製品・食品の開発を積極化しており、今回の果実酢もその一環。さらにイチジクの健康効果などについて研究を進め、関連商品開発につなげる計画で、地域産品として認知度向上を図る。

 一般にイチジクは果実になってから短期間で熟してしまうため、市場に出荷するタイミングが難しい。こうした事情もあって、実際に育った果実の7割以上は市場に出回らないまま廃棄されているという。この現状を踏まえ、同研究所は県内で生産されたイチジクを果実酢に加工し、有効利用することにした。具体的な流通や販売方法などについては今後検討する。

 イチジクは食物繊維の含有量が高く健康への効果が期待できるという。さらに同研究所は詳細な分析を進めるとともに、新たな商品開発も視野に入れる。具体的には酢を薄めて甘味料と混ぜた飲料も開発しており、健康市場ニーズに合わせた商品を展開していく方針。

 千葉県産業支援技術研究所は、これまでにも疫病にかかったスギを利用する木質プラスチックの開発に協力したほか、しょうゆの圧搾工程で、できるしょうゆ粕(かす)を粉砕して作る、ゲル状の調味料を3月に製品化した実績がある。

 いずれの案件も、処理に困った業者からの相談に対応したもの。リサイクル意識の高まりに応えた製品として、企業を通した流通ルートの確立を目指している。


【2008年7月30日 日刊工業新聞社】