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創価大発の食品VB、伝統の「桑」で街おこし

 桑都(そうと)・八王子の復活を―。創価大学が食材として開発した桑が種苗法の新品種として国の登録を受けるとともに、桑の葉を使った食品事業を手がける大学発ベンチャー企業が立ち上がった。創価大はかつて養蚕が盛んだった地元の東京都八王子市で新たな桑ビジネスを生み出し、地域活性化の役割を買って出る考えだ。

 新品種「創輝(そうき)」は、押金健吾創価大元教授が交配により開発。品種登録は創価大と知的財産の権利化を支援するタマティーエルオー(八王子市)が共同で出願した。収穫量に直結する成長は旺盛で、葉にはマグネシウムが養蚕用品種に比べて2・4倍あるなど有用成分を多く含む。また血糖値の上昇を抑える作用があるといわれる1―デオキシノジリマイシン(DNJ)の特性にも優れるという。

 創価大出身の経営者らが出資し資本金3000万円で設立した新会社は、社名が品種名と同じ「創輝」。本社は同八王子市に置き、社長には茶の加工卸会社の役員を務めるかたわら、創輝の葉を食用化する研究に携わってきた岩重博仁山田園前常務が就任した。

 地元の農協などと連携して創輝を栽培するとともに、葉を使った飲み物や菓子、健康食品などを開発。葉の利用にあたっては粉状に加工し原材料にする。安定した収穫量の確保と商品の品ぞろえを増やし、5年後に3億―5億円の売り上げを目指していく。(立川)


【2008年7月15日 日刊工業新聞社】