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群馬県、東京・銀座で情報発信−「ぐんまちゃん家」オープン

 群馬県の情報を発信する「ぐんま総合情報センター」(愛称ぐんまちゃん家<ち>)が東京・銀座で運営を開始した。観光情報や物産販売のみならず、工業用地や採用情報なども発信する「企業誘致の戦略基地」(大澤正明知事)ともなる。07年7月に就任した大澤知事は積極的な企業誘致を公約に掲げており、新センターはその一端を担う。ただ、群馬県では工業用地や技術者が不足しており、企業誘致を成功させるには、これらの課題の解決が前提となる。(群馬・平岡乾)

【技術知る職員常駐】

 4日の開所式には大澤知事や地元選出の国会議員らが出席。企業誘致を最重要施策に位置付けている大澤知事は「企業誘致に全力で取り組む」と、意気込みをあらためて表明した。

 銀座周辺には、地方自治体が運営するアンテナショップが集中、全国から物産や観光情報が集まっている。その中にあって、同センターは企業誘致に力を注ぐ点が特徴。企業誘致担当のスタッフ3人が常駐。溶接コンクール入賞者など技術に詳しいユニークな職員を配置した。「既に企業からの問い合わせがある。場所もわかりやすい」と滑り出しは順調のようだ。

 しかし、群馬県が抱える工業用地と人材の不足という課題を解消しなければ、いくら情報発信しても企業に群馬県の魅力を感じてもらえない。

【地元定着策急げ】

 工業用地の新規造成に関して、大澤知事は「工業団地の造成を急いでいる。1件当たりの面積が広い用地を整備したい」と、大型工場の誘致をにらむ。しかし、大規模の工業用地造成には、農業用地の買い取りなどで5年以上かかる。現在、県では新たな都市計画を作成するにあたり、需要が低迷する住宅団地向け用地を工業用地に振り分けることを検討している。

 群馬県内の人材が慢性的に不足しているのは、若者の製造業離れに加え、若者の東京志向も一因に挙げられる。県内の多くの若者が東京周辺の大学に進学し、そのまま東京周辺で就職することも少なくないという。

 そこで群馬県では、東京周辺の大学に進学した学生のUターン就職に力を注いでいる。07年には、東京で県内の企業の説明会を開催した。同センターは今後の採用支援活動の拠点になる。同時に県内の若者の東京流出に歯止めをかけるために、群馬県の良さを若者に再認識してもらうなど、"外"だけでなく"内"への情報発信の必要もありそうだ。


【2008年7月10日 日刊工業新聞社】