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京都・京丹後市、地場産業を知的資産にとらえた新評価方式導入

 【京都】京都府京丹後市は新しい企業の評価手法として注目されている知的資産経営を用いて「京丹後市知的資産経営報告書」をまとめた。地場産業を知的資産ととらえて評価したもので、自治体として初めてまとめたという。全国で知られる織物「丹後ちりめん」などの地場産品について、勤勉さや品質重視が京丹後地域の強みと位置づけており、今後の地域産業の活性化策などに役立てる方針。

 この報告書は京都工芸繊維大学との官学共同で作成した。丹後ちりめんのほか、間人(たいざ)港(京丹後市)で水揚げされるズワイガニ「間人ガニ」、機械金属製品、丹後産コシヒカリの四つの地場産品から知的資産を検証した。

 「勤勉さ」、「まじめさ」、「結束力」などの京丹後気質がブランド浸透の源泉で、品質管理という強みが産業活性化に役立つと結論づけている。報告書は地元事業者に配布して営業ツールなどに使ってもらうほか、具体的な産業振興のアクションプラン策定に役立てる考えだ。

 知的資産経営報告書は技術開発力やブランド、人材など財務諸表で表せない無形資産から、将来性や経営力を測る評価手法。05年の開示ガイドライン策定後、中小企業を中心に産業界で注目を集めている。京丹後市では平井活魚設備が同報告書を作成済み。京丹後市では「企業の知的資産経営」を「地域における産業の振興」に置き換えて作成した。


【2008年6月19日 日刊工業新聞社】