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千葉県、新品種米「ゆめかなえ」を県ブランドでPR

 【千葉】千葉県は体内でたんぱく質が吸収されにくい新品種米「ゆめかなえ」を県産ブランド品に認定し、広報活動を始める。たんぱく質の摂取量を制限されている腎臓病患者の食事療法などに有効で、今夏にも委託先農家で試験生産を始め、09年の一般栽培を目指す。県が生産地見学会や食のイベントを行い、食品メーカーなどと提携して市場を開拓する。健康効果が期待される食品を県産ブランドとして売り出す例は珍しいという。

 県産ブランド品に認定する「ゆめかなえ」は、体内で消化吸収しやすい「グルテリン」と呼ばれるたんぱく質の含有量が一般の米よりも低いのが特徴。05年に千葉県農林総合研究センター(千葉市緑区)と千葉県立衛生短期大学(同美浜区)が共同開発した。低グルテリン米としては、国の機関が開発した品種「エルジーシー1」があるが、味に課題があり普及していない。今回はコシヒカリを加えた品種改良により食べやすさを優先した。

 従来の米と比べ吸収されにくい、たんぱく質量は約半分。07年に国立健康・栄養研究所(東京都新宿区)で14人規模を対象に15日間行ったモニター調査では、一般的な米を食べた場合と比べ、たんぱく質の吸収率が約10%低いことが分かった。

 たんぱく質の摂取量が制限され、食事療法に取り組む腎臓病患者や、その予備軍とされる人向けに需要があるとみている。県は08年中に広報活動を展開し、生産者らが09年9月に本格販売する。現在の生産面積は約7ヘクタールだが、さらに生産者を募集しニーズに合わせて増やしていく。

 製薬会社や病院、介護施設、食品関連メーカーなどと連携して売り出すほか、用途開発や効果の解明をさらに進める。


【2008年6月12日 日刊工業新聞社】