HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

青梅線沿線クラスター協議会、「特殊美術の街」活性化へ

 【立川】青梅線沿線地域産業クラスター協議会(東京都青梅市、清水保男会長、0428-23-0113)は、特殊美術の製作を手掛ける地元企業に対し受注獲得の支援に乗り出した。アニメのキャラクター模型や、映画やテレビ番組のセット、恐竜の実物大モデルといったイベントの展示品などを製作する企業の技術情報を発信するポータルサイトを開設。訴求力のある広告を作成したい企業とのマッチングの機会をつくるとともに、科学館や博物館のジオラマなどの展示品を補修するビジネスモデルの構築も目指す。

 東京都青梅市や羽村市など8市町の商工団体などで構成する青梅線沿線地域産業クラスター協議会は、地域内で特殊美術を手掛ける20社の事業内容や造形品の画像を掲載したサイト「TOKUBI」を開設。商工会や商工会議所のネットワークを活用し、地域の事業所に利用を提案する。販売促進などを目的とした企業からの美術品などの注文には、東京都羽村市の産業活性化推進室が対応し、受発注の仲介役となる。国内の科学館や博物館にもサイトをPRし、展示品の修復のニーズにこたえる。

 特殊美術造形の業界では繁忙期と閑散期の仕事量の差が大きく、安定した受注量の獲得が課題となっている。公共施設の展示品などの修復は特定の専門企業があたるのが通例だが、特殊美術の微細な造形・加工技術により対応が可能と判断、積極的な受注活動に乗り出す。

 同協議会によると、JR青梅線沿線には特殊美術関連の企業が40社以上集積する。今後、参加企業を増やすとともに、研究会などを重ね企業間ネットワークを強化する。

 アミューズメント施設などが都心に増えるのに伴い、特殊美術にかかわる工場施設が青梅市周辺地区に集積していった経緯がある。同協議会はこの地場産業を生かし地域活性化を進める。


【2008年6月11日 日刊工業新聞社】