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山形大工学部、教員50人が地場企業と交流−初年度は米沢電機工業会

 【山形】山形大学工学部は中小企業のモノづくり現場の課題解決に対応する継続的な技術相談に乗り出す。地元の米沢電機工業会(山形県米沢市、青木敏美会長)と組んで、当面は7―9月に約50人の工学部教員が同工業会の会員企業を月1、2回訪問。互いが解決すべき課題を確認したうえで、10月から個別企業へ技術相談を始める。08年度は連携モデル事業とし、09年度以降は米沢以外の工業会とも連携を進める考え。

 山形大は地域活性化を目指した工学部の地域貢献の一環として取り組む。現在工学部の教員は約150人。技術相談に対応できる約50人を近く学内で募り、専門分野などを米沢電機工業会に示す。原則として1人1社を受け持つ体制を整える。地元企業と進出企業など35社で組織する同工業会は、今回の継続的な技術相談を受けて、会員企業の技術力アップを狙う。

 7月からの3カ月間は、工学部の教員が企業を訪問し、企業側の管理職・技術者との交流により、現場のニーズなどを確認する相互理解の期間とする。企業と教員が「本音で話し合う環境」(青木会長)ができれば、10月にも契約を結んで、月1回(数時間)の継続的な技術相談をスタートする。共同研究へのニーズが生じた場合は当事者間で新たに協議することになるという。技術相談に対する費用など詳細な枠組みは今後、工学部と米沢電機工業会が詰める。

 今回の取り組みは地域企業の活性化が大きなテーマ。08年度は事業を進める際の問題点などを抽出しつつ、モデル事業の改善を進める。山形大は09年度には米沢をはじめ長井、南陽など県央部の置賜地域の各工業会と連携を目指す。


【2008年5月30日 日刊工業新聞社】