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神奈川産技センター、デザイン・販路一貫で中小支援

 【厚木】神奈川県産業技術センターは08年度事業として、デザインから販路開拓まで一貫支援する「中小企業向け製品事業化支援」に乗り出す。このほど所内に戦略的デザイン室(浅井廣一郎室長)を設置。第1弾として、神奈川県の地場産業である箱根寄せ木細工を2年計画で支援する。「売れるデザインの立案から海外への販路開拓まで幅広く支援」(浅井室長)し、低迷する地場産業のてこ入れを図る。

 神奈川県産業技術センターは今年度実施するデザインから販路開拓までの支援を足がかりに、09年度以降も中小企業が工業製品を開発する際の「デザインから販路開拓までの支援」を本格化する考え。

 今年度からの箱根寄せ木細工への支援は「小田原箱根伝統寄木協同組合」が対象。約20社にのぼる組合企業から20代若手の職人を主体に募り、製品事業化プランの構築・実行を目指す。

 アドバイザーには、著名な工業デザイナーである喜多俊之氏を「統括コンセプター」として起用し、デザインコンセプトづくりから海外への販路開拓まで包括的に展開する。製品化候補には液晶テレビの外枠なども挙がっており「家電向けなど製品化の適用領域を広げる」(同)狙い。

 箱根寄せ木細工は、江戸時代後期が起源といわれ、寄せ木をかんなで削り出すのは世界でも独自の手法とされている。年間の市場規模は、90年代に約140億円に達したが、近年は37億円程度にまで低迷しているという。


【2008年5月16日 日刊工業新聞社】