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クレセル、木質バイオマスプラ活用の家庭用温度・湿度計を製品化

 【千葉】クレセル(千葉県山武市、原大博社長、0475-88-3870)は、木質バイオマスプラスチックを使った製品事業に乗り出す。家庭用温度計、湿度計にスギ粉を使った木質プラスチックを採用し、商品化した。競合他社に先駆けて環境負荷の軽減に取り組むことで差別化を図る。将来、年間1億円規模の事業育成を目指す。

 千葉県が07年度から進めている、地域資源活用プロジェクトで開発された第1号製品。原料には千葉県山武市で廃棄されている山武杉を使用した。佼和テクノス(千葉県市原市)が開発したスギ粉のペレット60%と汎用樹脂40%を配合。一般ユーザー向けの実用品に、木質バイオマスプラスチックが使われるのは珍しいという。

 温度計、湿度計に汎用樹脂の代替素材として木質プラスチックを用いた。インテリア商品として大手雑貨店などで販売する。価格は2000円からで、汎用樹脂を使った製品より約10%高く設定した。

 木質バイオマスプラスチックは汎用樹脂に比べて流動性が低いため射出成形しにくいという難点があったが、配合比率を調整して製品化に成功した。木の香りや、木質独特のやになどがあり、個人の好みに左右される製品であるため、当初は500個をサンプル出荷する。量産化のめどがつき次第、年1万個の生産体制を確立する。

 同社は64年(昭39)設立の温度計、湿度計メーカー。自社ブランド製品のほか、OEM(相手先ブランド)供給し、拡販している。今後は竹や松などを使った研究開発を進め、木質プラスチック製品を拡充する。


【2008年4月4日 日刊工業新聞社】