HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

インタビュー/栃木県知事・福田富一氏「車・航空宇宙を重点支援」

 08年は栃木県の産業界にとって大きな節目の年になる。一時国有化されている足利銀行の受け皿決定のほか、産業振興政策面でも重点産業分野の総合支援、中小企業振興など具体的な取り組みが始まる。福田富一栃木県知事に県内産業の動向と見通しについて聞いた。(栃木・大島直之)

 ―足利銀行の受け皿決定が間近に迫っています。

 「受け皿が決定次第、譲渡先との意見交換の場を設けていきたい。金融庁に要望している地元出資枠の設定は県議会、県内経済団体と協議して進める。ただ詳細はいずれ迎える株式上場時の経済情勢を踏まえてからでも遅くはないだろう」

 ―「地方の時代」と言われる中、地域ブランドの強化による活性化が求められています。

 「食、観光、モノづくり技術など県の持つ豊富な地域資源をうまくアピール材料にしていく。とくに07年11月に策定した『とちぎ野菜産業クラスター』は本県の特色を生かせる。本県は農産物出荷額でも全国上位。農業、工業、サービス・観光業を結びつけることで付加価値を生み出しブランド化できるだろう」

 ―07年に策定した『とちぎ産業振興プログラム』では自動車、航空宇宙を重点産業に決定。08年は本格的な総合支援が始まります。

 「県内中小企業は単一の加工では高い技術を持つが、複合的な加工工程を持つ体制が整っていないのが弱みとなっているようだ。これらを品目ごとにグループ化することで発注に結びつく仕組みを作りたい」

 ―企業立地件数は全国でも高水準を維持しています。

 「今すぐ立地したいという声も多く、要望に応え切れていないのが現状だ。そのため新たに産業団地として開発する新競馬場予定地(壬生町)には期待が大きい。また従来は誘致に力を入れてきたが県内には古くから立地する大企業も多い。これらの設備増強・刷新などの優遇策を設けることで既存企業への支援策も拡充する」

 【略歴】ふくだ・とみかず 79年(昭54)日大理工卒。72年栃木県庁に入る、81年退職。宇都宮市議会議員、栃木県議会議員を経て99年宇都宮市長。04年栃木県知事。栃木県出身、54歳。


【2008年1月17日 日刊工業新聞社】