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地域資源活用チャンネル

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新製品フラッシュ(上)

 地域資源を売り込め―。農林水産品、伝統の技術など各地に存在する"地域資源"が注目を集めつつある。国も中小企業などが取り組む地域資源を活用した新事業展開を後押しする政策を07年に打ち出すなど、各地で地域資源を活用した新製品づくりが始まっている。その土地特有の地域資源をベースにした創意工夫が08年から本格化する。これまでになかった新たな形が生まれるのか。消費者の視線も気になるところだ。各地の動きを追ってみた。

【ノンシュガー甘納豆】

 つかもと(茨城県龍ケ崎市、塚本裕社長、0297-62-0375)は、茨城産のさつまいもを使った「ノンシュガーの甘納豆」作りに乗り出した。林原(岡山市)が開発した、30%オフの糖アルコール「マルチトール」を使用する。

 塚本社長は「少しアッサリした味になるが、砂糖を使った甘納豆とほぼ同じ。糖尿病患者や、摂取カロリーに注意が必要な人に楽しんでほしい」と話す。

 茨城県のさつまいも生産量は約16万トンで、鹿児島県に次いで全国第2位。同社は、霞ケ浦周辺のものを採用する。廃棄されることの多い"規格外"のさつまいもも「スティックカット」や「角切り」タイプにして使い、「農家の収益向上にも貢献したい」(塚本社長)考えだ。

 総合商社や老舗専門店によるOEM(相手先ブランド)供給や、インターネットでの販売などを検討していくという。

 「手作りにこだわり、おいしいノンシュガー甘納豆にしたい」と、茨城県産さつまいもを使った甘納豆で地域活性化を狙う。

【干しイモプロジェクト】

 海からの寒風とやわらかな日光―茨城県ひたちなか市周辺が全国一の生産量を誇る干しイモは、微妙な自然のバランスの中で作り出される。この干しイモを活用して地域振興につなげようと動きだしたのが、「ひたちなか光と風と魔法のプロジェクト(仮称)」。

 ひたちなかテクノセンター(茨城県ひたちなか市、029-264-2200)をコーディネーターに、食品加工の幸田商店(ひたちなか市)、酒製造の木内酒造(那珂市)など地元7者が参加する。

 プロジェクトの課題は「干しイモのイメージ転換」。脳の活性化に効果的とされているβカロチンやカリウム、肌によいとされるビタミンEなど、干しイモに多く含まれる成分を生かした機能性干しイモや、機能性健康補助食品・飲料などを開発し、消費層を若い世代にも広げる考えだ。

 これとともに「ひたちなかの干しイモ」というブランドイメージの浸透を狙う。ひたちなかテクノセンターは「これを突破口に、干しイモ本来のおいしさや優れた栄養面にも目を向けてもらいたい」としている。


【2008年1月5日 日刊工業新聞社】