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大阪・北区、伝統工芸・文化の継承事業を本格化

 大阪都心の伝統文化を守れ―。大阪市北区は、伝統工芸・文化の継承事業を本格化する。11月14―18日に、職人や伝統文化をアピールする展示会を区内で初めて開催したのに続き、08年も継続開催の検討とともに、区役所職員による定期訪問や職人同士の交流会開催も予定している。同区は梅田周辺に立ち並ぶ近代的なオフィスビルや再開発が注目されがちだが、伝統文化が数多く存在する地域。伝統文化の衰退、後継者不足などを解決するべく、解決を図る。

 大阪市北区は04年に伝統工芸・文化継承事業を開始。11月に開いた展示会は「まちに活きる技と心」と題して、切り子ガラスやちょうちん、たんすなど計13店舗が出展した。実物展示に加え、職人のトークライブや実演などのイベントを実施。期末の17、18日は週末の土日曜ということもあって、親子連れなど多くの人出でにぎわい、約1600人が来場した。検討中の第2回はこれ以上の来場を目指す。

 北区の大阪天満宮、天神橋筋商店街周辺はもともと町人文化の街。「天満切子」と呼ばれるガラス製品や、ちょうちん、和楽器、家具を製作する専門技術を持つ職人が多い。一方で安価な輸入品流入などを背景に、廃業に追い込まれる店舗が増えている。「北区に住んでいながら、これらの伝統文化を知らない人が多い」(企画調整部門の谷口悦朗係長)。08年は見るだけでなく、体験もできる展示会とする考え。


【2007年12月19日 日刊工業新聞社】