HOME > 事業を広げる > 地域資源活用チャンネル

地域資源活用チャンネル

ニュース

クラスター新時代(8)四国テクノブリッジフォーラム、OKINAWA型産業振興プロジェクト推進ネットワーク

【四国テクノブリッジフォーラム/紙関連素材使い新事業創出】

 地元の紙・パルプ、化学などの基礎素材、機械などの産業集積を通じ、「モノづくり」「健康・バイオ」クラスターの形成を進める。酸化亜鉛による薄膜形成技術やバイオ技術などを活用した新素材開発や用途開発も着実に進んでいる。

 紙を最終製品ではなく素材としてとらえ、新たなビジネスを創造する。次世代紙素材クラスターは、文部科学省の「都市エリア産学官連携促進事業」で生み出された高機能光触媒紙を、福助工業(愛媛県四国中央市)と丸三製紙(同)が中核となり、マッチング支援を通じて、空気清浄機などへの用途開発に成功している。

 愛媛県紙パルプ工業会は公設試験場などと連携し、新たな紙関連産業の担い手となる人材育成を進める。高知工科大学では保有するナノ技術が呼び水となり、ディスプレー産業集積や関連企業の誘致も進んでいる。

 販路拡大では都市圏大手企業を四国テクノブリッジフォーラムのパートナー企業とした「都市圏協力パートナー企業制度」を構築し、積極的な販売攻勢をかける。

【OKINAWA型産業振興プロジェクト推進ネットワーク/「健康」など4テーマ高度化】

 地域の豊富な資源を活用し、沖縄県全域を対象に「健康」「IT」「加工交易」「ゼロエミッション」の四つをテーマに掲げ、他省庁と連携した施策などを通じ、産業集積を進める。

 具体的には、金秀バイオ(沖縄県糸満市)が、南国固有種を生かした高機能健康食品開発で研究機関との連携による市場ニーズ調査、基礎研究および推進体制の検討を通じ、ナノテクノロジーを活用した「NANOアガリクス菌糸体エキス顆粒(かりゅう)」を開発。AquaCultureOkinawa(同浦添市)も産学官で連携し、陸上でサンゴを養殖・生産する技術を開発した。

 会員企業300社のうち、多くは中小ベンチャー企業が占め、06―2010年度にプロジェクト全体で1兆円規模の売り上げを目指す。ただ「市場アクセス面でのハンディや商慣行の違い、県外市場の乏しさから成果を出すことに苦労している」(玉城昇OKINAWA型産業振興プロジェクト推進ネットワーククラスター・マネージャー)という面もあり、販路の開拓が課題となる。


【2007年12月13日 日刊工業新聞社】