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電波産業会、愛媛の島で光無線の広帯域双方向通信実験−「大島みかん」ネット販売に道

 電波産業会(東京都千代田区、大坪文雄会長、03-5510-8590)は、光無線を使った光ファイバーと同等の能力の次世代双方向のブロードバンドの実証試験を始めた。FAシステムエンジニアリング(FASE、松山市)などが協力、瀬戸内海の大島(愛媛県新居浜市)で実施している。光無線とバックアップ用の25ギガヘルツ電波無線を使う。

 実証試験では新居浜市の衛生センターと対岸の2キロメートル離れた大島の公民館の間を双方向で伝送する。衛生センターに設置したデジタルカメラやハイビジョン(HD)カメラの映像を大島の公民館屋上に設置した光無線機で受信する。双方に置いた持ち運びできる小型のFASE製伝送装置「DV―CUBE」「HDV―CUBE」を経由しプロジェクターやモニターに映し出す。

 大島の通信環境はADSL回線程度しか使えない。海底光ケーブルを敷設するには多額の費用がかかる。これに対してこのシステムではアンテナの鉄塔1本程度のコストで通信環境の実現が可能という。島民のみかん農家は「こうした環境が整えばいつかは大島みかんのネット販売を始めたい」と期待している。(松山)


【2007年12月7日 日刊工業新聞社】