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地域資源活用チャンネル

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クラスター新時代(5)中国地域産業クラスターフォーラム

 【中国地域産業クラスターフォーラム(次世代中核産業形成)/「草の根サーベイ」を重視】

 産業機械、電子・電機部品などモノづくりのすそ野企業が集積する中国地域で、現場に直接赴き、実態を調査する「草の根サーベイ(企業訪問)」に比重を置く。中国地域産業クラスターフォーラムが展開するもう一方の環境関連分野のプロジェクトと合わせ、年間700回程度の調査を計画。

 現在、「試作支援システムの構築」を進める。大企業や大学が持つ優れたアイデアの具体化を促進するため、07年度内に試作品製作で技術力のある企業の情報収集を進める。08年1月にもホームページ上にデータベース化する計画だ。

 販路となる出口部分への積極的な売り込みにも余念がない。自動車産業向けの「中国地域新技術・新工法展示商談会」(仮称)は08年2月7、8の両日に愛知県豊田市で開催する。広島・岡山の県境の「備後・井笠地域」では半導体製造用ウエハー搬送装置などを手掛けるローツェ、半導体製造用高周波電源装置が主力のアドテックプラズマテクノロジーなど世界的なシェアを持つ企業が生まれ、自立したネットワークが発足している。

 【中国地域産業クラスターフォーラム(環境・循環型社会形成)/受け止め先を意識し開発】

 資源循環、エネルギー、環境浄化・修復分野の三つのテーマを掲げる。全国有数のコンビナートなどがある水島地域・周南地域、宇部、小野田地域は資源循環というように、細かく地域ごとのテーマを設け、それに沿って集積を進める。

 新広島球場建設の動きに対しては「防災対応型ニューエコスタジアム構想」として、具体的な活用事例を広く提案。プロジェクト成果の具体事例を広島市に提案・プレゼンテーションするなど、積極的に攻勢をかける。

 07年度はさまざまな可能性を模索する調査と販路開拓を集中的に進めている。環境関連製品試作品の事業化可能性の調査や、他地域の環境分野でのクラスターとの連携を検討している。最終ユーザーとなる自治体に対しては、最終製品を現地でPRするなど、積極的な販路開拓を進める。国土交通省の公共工事ニーズを把握し、市場を明確にした上で新製品開発に取り組む仕組みなど、受け止め先を意識した効率的な開発の仕組みを展開することで成果に結びつけようとしている。


【2007年12月5日 日刊工業新聞社】