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中小企業組合の挑戦/国産ワイン−個々の力集結、外国産追撃

 クリスマスや忘年会などワインの消費が拡大する季節が訪れた。これを見越して店先に外国産ワインの姿が目立つようになった。もちろん国内の中小ワインメーカーも、こうした状況に指をくわえて見ているわけではない。複数の企業が団結し地道な取り組みで攻勢をかけている。個々の力を持ち寄り、協力して国産ワインの拡販などに挑む地域中小企業組合の姿を追った。(碩靖俊)

【和食とのコラボ】

 山梨県ワイン酒造協同組合(三澤茂計理事長)は5日に県内のホテルで無料試飲会を開く。同組合は秋に「ワイン談義・甲州ワインと精進料理」を妙心寺大法院(京都市右京区)で開いており、参加者は京料理と甲州ワインの相性などについて話を弾ませた。今回の試飲会にもその効果が反映されそうだ。

 和食とのコラボレーションによって甲州ワインを紹介する取り組みは同組合としては初めてのこと。今後も継続的な開催を検討しており、同組合は「甲州ワインと和食の相性の良さは意外に知られていない。海外で和食ブームということもあり、甲州ワインの良さを世界的に広げていきたい」と夢を膨らませる。

【ブランド確立】

 山形県ワイン酒造組合(濱田淳理事長)も「山形県産ワインフェスティバル」を7日、仙台市内で開き、山形県産100%ぶどうでつくったワインなどを紹介する。同組合は有識者やワイン専門家らで構成する「山形県産ワイン認証委員会」を設置、一定の審査基準を満たすワインに限り独自の認証マークを与えており、県産ワインのブランド価値向上に期待する。

 神戸ワインも負けてはいない。地元の農産物生産組合と、神戸市が設立した神戸ワイン(金井憲一社長)などが協力し、同社が管理運営するテーマパーク「フルーツフラワーパーク」を通じて、地場ワインの販売促進やブランド確立に取り組んでいる。10月末には新酒「みのり」の販売を始め、一層の認知度アップを狙う。

【人気ぶり】

 とはいえ外国産ワインは手ごわい。東京国際フォーラム(東京都千代田区)がボジョレ解禁に合わせて開いた「ネオ屋台村ボジョレーナイト」では、約1万平方メートルある地上広場が詰め掛けた一般客であふれかえり、日本でのボジョレの人気ぶりを伺わせた。

 クリスマスを間近に、国産ワインメーカーのモチベーションは今後、一段と高まりそうだ。


【2007年12月4日 日刊工業新聞社】